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兼高かおるさんの「わたくしが旅から学んだこと」を読む [書籍]

兼高かおるさん、といえば私の子供の頃からのあこがれの人[ぴかぴか(新しい)]
そう、「兼高かおる世界の旅」というテレビ番組で、文字通り世界中を旅して、その体験を私たち視聴者に伝えてくれた人だ。
彼女の一番の魅力は、その美しさと上品さ[かわいい]特に言葉遣いの美しさにはいつも惚れ惚れする。そして一見おしとやかな女性に見える兼高さんが、どんな国へ行っても臆することなく大胆に行動する姿は、古い時代の日本女性が、新しい時代を生きる女性に変化していく象徴のように思えて、素敵だった。今でこそ海外旅行は普通のことになったけど、番組が始まったころには、まだまだ一般の人にはなかなか体験できないことだったのだ。それを、女性である兼高さんがやってのけるということが、当時の日本ではどんなにすごいことだったか[exclamation]

そんな兼高さんも80歳を過ぎる年齢になられているが、今もお元気そうで、なおかつ気品ある美しさはそのままなのが嬉しい[かわいい]そして私たちに、貴重な体験を交えて人生観を語ってくださるのが、この「わたくしが旅から学んだこと」という本なのだ。

この本のなかで、私が特に感心したのが、「人生の最初の3分の1は、あとで世の中の役に立つようなことを習う。次の3分の1は、世のため、人のために尽くす。残りの3分の1は、自分で好きなように使う。きっちり3分の1ずつとはいかないまでも、私は人生をこのような3分割で考えています。このうちどれが欠けても、この世に送り込まれた理由、価値がないと・・・」という考え方だ。シンプルだけど、理想的な生き方だと思う。

人はよく、なぜ学校に行くのかとか、何のために働いているのか、なんて悩んでしまうけど、このシンプルな人生の理由付けで、結構納得できてしまうのでは[exclamation&question]そして、自分の世界のなかで精一杯やれることをやればいいんじゃないかと思えてくる。

そして、彼女が推奨する「42歳リタイア説」にも、ビックリ[exclamation×2]私の場合は、『しかたなく』ということではあったけど、ちょうど42歳で会社を辞めて、人生が変わったからだ。
なぜ、42歳という中途半端な年齢化というと、兼高さん曰く、「大卒で就職して20年。まだまだ働き盛りな上、いろいろな体験をし、会社の欠点も目に付いてくるころです。自分だったらこうする、ああするという気力も体力もある。ここで会社を辞めて一本立ちするのもいいでしょう。・・・逆に会社にいるからこそ自分は仕事ができているんだと気づく人もいるでしょう」と。そして「こういう暮らしをしたら、それほど経済的に豊かではなくなるかも知れません。でも心の豊かさは得られるのではないかと思うのです」とも。
あながち、自分のリタイアは失敗ではなかったのかも知れないと思えて、私は安心したのだった[かわいい]

そして最後に兼高さんは、「究極の幸せは、信じる人に愛されること」という見解を、私たちに示してくれる。
愛することには苦しみが伴うけれど、愛されるというのは苦しみもないこの上もない幸せだと。家族の無償の愛が一番なのだと。

世界中を旅した兼高さんがたどりついた、人生にとって本当に大切なものが「愛」だったということは、私にとっては何だかホッとする、嬉しい結果だ[黒ハート]

『80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ[exclamation]』という本の帯コピーが、全く兼高さんらしく素敵で、やっぱり兼高かおるという人は、いつまでも私のあこがれの人であり続けるんだろうなーと確信した[わーい(嬉しい顔)]


わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!

わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!

  • 作者: 兼高 かおる
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/09/01
  • メディア: 単行本



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