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長谷部誠さんの「心を整える。」を読む [書籍]

サッカー日本代表キャプテンの長谷部誠さん。
サッカーには全く疎い私だが、アジアカップの少し前から彼に注目しはじめた。

そのきっかけは、もうどの試合だったか忘れてしまったが、ある試合の入場シーンを見てからだ。
サッカー選手が入場するときには、子供と手をつないで入場する。
そのとき、ふとカメラに映った彼が、手をつないだ外国人の子供に何か一生懸命話しかけていたのだ。
そのしぐさがとても優しさに溢れていて、素敵だった[ぴかぴか(新しい)]

そんなことがきっかけで、もちろんルックスも好みなので、日本代表の試合のときは、彼の動きに注目するようになった。

試合中、ピンチの時には、チームのムードをいい方向に変えようと、キャプテンとして自ら走り、動く。素人の私から見ても、彼のプレーからはそんな気持ちがビシビシ伝わってくる。

見れば見るほど、知れば知るほど、彼の魅力[かわいい]に引き込まれていきそうだ。

そんな彼が、3月、本を一冊出版した。
「心を整える。」
彼のこれまでのサッカー人生の中で、いかに自分の心をメンテナンスしてきたかを、惜しみなく披露している。

この本を読むと、本当に驚いてしまう。
27歳という若さで、こんなにも成熟した魂を持っているなんて[exclamation×2]と感動するばかり。

彼は、常に自分の心に向き合い、自分に問いかけながら、前に進んでいる。
好きなサッカーを続け、目標を達成するために、自分を鍛え磨き続けている。
そして自分自身に誇りと自信を持って、生きている。

私はよく「自分を大切に」とスピリチュアルカウンセラーの人にも言われ、そうできるように心がけてきたけれど、実際のところどうしていいかよくわかっていなかった。
でもこの本で、長谷部誠さんの考え方、生き方を知り、これが本当に「自分を大切にする」ってことね[exclamation×2]とわかってきたのだ。

20歳も若い彼から、いろいろ教えられた[かわいい]

この本は、サッカーなどのスポーツ選手を目指す人だけでなく、どんな人にも役に立つ本だと思う。

いろんなことが起こるたび、心乱れて生き方を見失ってしまいそうになるけれど、彼の「心を整える。」というスタンスを私も自分なりに身につければ、人生をより豊かにできるのではないかと思えてくる。

彼は、この本の印税をすべて、ユニセフを通じて東北関東大震災の被災地に寄付する。
たくさんの人に、手にとってもらいたい。


将来監督になりたいというほかにも、誰にも言わない内緒の夢を持つ、長谷部誠という若者。
40代、50代になった彼が、どんな素敵な人になっているか、今から楽しみでもあるし、ずっと見つめて応援していきたいと思う[かわいい]

私が20代だったら、きっと彼をおっかけてるな[揺れるハート]




心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

  • 作者: 長谷部誠
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2011/03/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



兼高かおるさんの「わたくしが旅から学んだこと」を読む [書籍]

兼高かおるさん、といえば私の子供の頃からのあこがれの人[ぴかぴか(新しい)]
そう、「兼高かおる世界の旅」というテレビ番組で、文字通り世界中を旅して、その体験を私たち視聴者に伝えてくれた人だ。
彼女の一番の魅力は、その美しさと上品さ[かわいい]特に言葉遣いの美しさにはいつも惚れ惚れする。そして一見おしとやかな女性に見える兼高さんが、どんな国へ行っても臆することなく大胆に行動する姿は、古い時代の日本女性が、新しい時代を生きる女性に変化していく象徴のように思えて、素敵だった。今でこそ海外旅行は普通のことになったけど、番組が始まったころには、まだまだ一般の人にはなかなか体験できないことだったのだ。それを、女性である兼高さんがやってのけるということが、当時の日本ではどんなにすごいことだったか[exclamation]

そんな兼高さんも80歳を過ぎる年齢になられているが、今もお元気そうで、なおかつ気品ある美しさはそのままなのが嬉しい[かわいい]そして私たちに、貴重な体験を交えて人生観を語ってくださるのが、この「わたくしが旅から学んだこと」という本なのだ。

この本のなかで、私が特に感心したのが、「人生の最初の3分の1は、あとで世の中の役に立つようなことを習う。次の3分の1は、世のため、人のために尽くす。残りの3分の1は、自分で好きなように使う。きっちり3分の1ずつとはいかないまでも、私は人生をこのような3分割で考えています。このうちどれが欠けても、この世に送り込まれた理由、価値がないと・・・」という考え方だ。シンプルだけど、理想的な生き方だと思う。

人はよく、なぜ学校に行くのかとか、何のために働いているのか、なんて悩んでしまうけど、このシンプルな人生の理由付けで、結構納得できてしまうのでは[exclamation&question]そして、自分の世界のなかで精一杯やれることをやればいいんじゃないかと思えてくる。

そして、彼女が推奨する「42歳リタイア説」にも、ビックリ[exclamation×2]私の場合は、『しかたなく』ということではあったけど、ちょうど42歳で会社を辞めて、人生が変わったからだ。
なぜ、42歳という中途半端な年齢化というと、兼高さん曰く、「大卒で就職して20年。まだまだ働き盛りな上、いろいろな体験をし、会社の欠点も目に付いてくるころです。自分だったらこうする、ああするという気力も体力もある。ここで会社を辞めて一本立ちするのもいいでしょう。・・・逆に会社にいるからこそ自分は仕事ができているんだと気づく人もいるでしょう」と。そして「こういう暮らしをしたら、それほど経済的に豊かではなくなるかも知れません。でも心の豊かさは得られるのではないかと思うのです」とも。
あながち、自分のリタイアは失敗ではなかったのかも知れないと思えて、私は安心したのだった[かわいい]

そして最後に兼高さんは、「究極の幸せは、信じる人に愛されること」という見解を、私たちに示してくれる。
愛することには苦しみが伴うけれど、愛されるというのは苦しみもないこの上もない幸せだと。家族の無償の愛が一番なのだと。

世界中を旅した兼高さんがたどりついた、人生にとって本当に大切なものが「愛」だったということは、私にとっては何だかホッとする、嬉しい結果だ[黒ハート]

『80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ[exclamation]』という本の帯コピーが、全く兼高さんらしく素敵で、やっぱり兼高かおるという人は、いつまでも私のあこがれの人であり続けるんだろうなーと確信した[わーい(嬉しい顔)]


わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!

わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!

  • 作者: 兼高 かおる
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/09/01
  • メディア: 単行本



谷川俊太郎さんに会いにいく [書籍]

午後から、大阪の書店で行われた、谷川俊太郎さんのサイン会に出かけた[かわいい]一度会ってみたかったのだ[ぴかぴか(新しい)]

谷川さんは詩の世界で、本当に偉大な方だが、実は私が谷川さんの詩に触れたのはごくごく最近の話。
2、3年前に、ある雑誌に掲載されていた詩が、なんだかぐいぐいと私の心に入り込んできてビックリ[目]し、それから少しずつ読み始めるようになった。

詩ってなんだか、難しいもの・・・って思っていた私のイメージを覆したのが谷川さんだ。使っている言葉は簡単なのに、こんなに深く物事を表現できるなんて[exclamation]そして私でもちゃんと感じて、理解できるのだ。

いろいろ谷川さんの詩を過去のものから読み出すと、もちろん、私のような凡人には理解不能の世界もある。私の頭にはないような表現もたくさん出てくる。だけど、詩人のひとりよがりではなく、読者をちゃんと意識したものを読ませてくれるところが好きだ。ぐっとこちらに歩みよってくれている感じで。

そういうわけで私は、あのような言葉をつむぎ出す谷川さんとはどんな人なのか、この目で確かめたくなり、新聞広告でサイン会の案内を見たとたん、突き動かされるように行動した。

事前に書籍を購入した150人限定のサイン会。私はお昼ご飯を娘に食べさせてから出かけたので、到着したのはサイン会の始まる2時を過ぎていた。すでに長蛇の列。だけど時間がかかるのは覚悟の上でやってきたので、谷川さんに会ったら何を話そうか・・・なんて考えながら楽しみに待っていた。
そして約40分後、やっとその時がやってきた。整理券の案内に、写真撮影はお断りという記述があったのだが、どうやら写真撮影も行われている様子。私もできたらツーショット写真を・・・なんて思いながら谷川さんのいらっしゃる部屋に入ったのだが、谷川さんの姿を見た瞬間、『あ、こんなんだったらやめとこ』って思い、バッグから出しかけていた携帯をそそくさとしまった。だって、こちらの顔も見ずに、流れ作業のようにサインされてるんだもの~[ふらふら]それでも写真を撮ってもらっている人は、一心不乱にサインを書いている谷川さんの後ろに立って写してもらってたけど、そんなの私はイヤ[exclamation]ちゃんと2人がカメラの方を向いてとってもらうんじゃなきゃツーショットと言えないし、嬉しくないもん[exclamation×2]それでも谷川さんは、子供が一緒のときだけはちゃんとカメラの方を向いていらっしゃって、少しホッとしたけど[あせあせ(飛び散る汗)]ちょっとがっかりした。

けれど150人にサインをするとなると、やっぱりそうなってしまうんだろうなー。谷川さんもお年だし(失礼[あせあせ(飛び散る汗)])。それでも精一杯頑張ってくださってたのだろう。

そこで、私は写真を諦めた代わりに、少しでも私の方を見てもらおうと、声をかけることにした。
「お会いできて嬉しいです[黒ハート]私は、『あなたはそこに』という詩が大好きです。」って。
すると、私の目までは見てくださらなかったが、すこしこちらに向いて「そう、お役にたてて良かった」と言ってくださった。よし[exclamation×2][手(チョキ)]満足[わーい(嬉しい顔)]

きっと、すごくシャイな方なのだ[ぴかぴか(新しい)]言葉を交わせただけで、奇跡なのかも知れないな。

私は最後に谷川さんの新刊書にちなんで、「私もココロのヒカリを忘れずに生きて行きたいと思います」と伝えてお別れした。今日の谷川さんのココロに少しでも私の言葉が残ったとしたら、嬉しいけど[かわいい]

ココロのヒカリ (みるみる絵本)

ココロのヒカリ (みるみる絵本)

  • 作者: 谷川 俊太郎
  • 出版社/メーカー: 文研出版
  • 発売日: 2010/09
  • メディア: 大型本



有川 浩さんの阪急電車を読む [書籍]

あんなに暑かった毎日がうそのように、急に涼しくなってきた今日このごろ[かわいい]
読書の秋ってことで、たくさん本を読みたい気持ちになってきた。

書店に行くと、以前から読んでみたかった有川 浩さんの「阪急電車」が文庫化され、ワゴンに積み上げられていたので、さっそく購入。一気に読んだ。

「阪急電車」[電車]には、私自身、青春の思い出がいっぱいある。
あの上品なえんじ色の電車に乗ると、乗っている人たちはどことなく優雅でお金持ちに見えた[ぴかぴか(新しい)]
実際、そうだと思う。
私は大学で関西に来て、阪急電車に乗ることで「あー都会に来たんだな~」と感じ、いつかこの電車に乗っている大人の人たちみたいに、上品で優雅な人生を送りたいと夢見ていたのだ。
「門戸厄神」に住み、バイトは「逆瀬川」。どこへ行くにも阪急電車だ。
私にとっての関西は阪急沿線のイメージだけだった。とっても狭い認識だ。
JRや阪神電車も使うようになって、本当の関西を知ったと言えるだろう。

さて、この「阪急電車」は、まさに私が利用していた今津線を中心として物語が展開する。
乗客ひとりひとりの物語が、絡み合いながら展開していくのだ。
読み始めてしばらくは、ああ、こんな風にひとりひとりの物語を語っていくのだな・・・などと安易に想像していたら、読み進んでいくと「おおっ[exclamation]そう絡むか~[exclamation&question]」とビックリ。
偶然電車に乗り合わせた人たちが、お互いを意識しながら観察したり、言葉を交わし、絶妙に関わっていくのである。
そしてそれぞれが、影響しあって、人生が展開していく。

私が特に気に入ったのは、孫と二人で電車に乗った時江さんだ。
長年つきあって、結婚寸前まで行っていた彼氏を、会社でも目立たない、自分より明らかに容姿の劣る同僚にちゃっかり寝取られて、でき婚されてしまった翔子。彼女は彼らの結婚式に「討ち入り」のごとく、美しい真っ白なドレスで出席。彼らの結婚式を最悪の日にしようという目的を果たし、途中退席して阪急電車に乗っていたのだ。電車のなかで彼女の美しさは、明らかに異常だった。
それを見た時江さん、なんと彼女に「討ち入りは成功したの?」と話しかける。彼女の様子から、全てを察知した上での言葉だ。そして同じ会社に勤める新郎新婦を一生呪うために、会社にい続けようと考えていた翔子に、「気が済んだところで、できれば会社を辞めなさい」とさりげなくアドバイス。でないと今度は彼女が彼らに恨みを買うことになってしまうからだ。翔子は時江さんの言葉の意味を理解し、その後退社。そして新しい仕事を見つけ、爽やかに新たな人生を歩み始める。

それから、DVの彼氏から離れられずにいた、ミサ。ミサが言ったちょっとしたことに激怒し、電車の中で暴れ、ミサを置いて突然電車を降りていった彼氏の様子を見ていた時江さんは、ミサに「下らない男ね。やめておけば?苦労するわよ」と一言。その言葉にミサはガツン[どんっ(衝撃)]とショックを受けて、初めて彼氏から離れることを考えるようになったのだ。大切にされないのに「なんで一緒にいるのか」と。そしててこずったけど、DV男と別れることができ、ミサも幸せに向かって歩き始める。

時江さんは、こんなふうに2人の女性を救ったのである。それは時江さんが、これまでちゃんと生きてきた証。長い人生のいろんなことを乗り越えてきたからこそ、あんな風に少しの時間で、的確なアドバイスができるのだ。
そして自分が何と思われるかなんて考えず、声をかける彼女を素敵だなーと思った。

私も願わくば、あんなおばあさんになりたいものだ。
まだまだ道のりは遠いけど[わーい(嬉しい顔)]


阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/08/05
  • メディア: 文庫



あけましておめでとうございます [書籍]

今年のお正月は昨年義母が亡くなったので年賀状も数枚だけという少し寂しいお正月になった。

けれどそんな感傷に浸っている暇もなく、娘が今日も朝から塾ということで、早起きし、てきばきと午前中の時間を過ごすことができた[わーい(嬉しい顔)]
大掃除も昨年、数日かけてほぼ完璧に満足できるところまでできたし、本当にスッキリ[ぴかぴか(新しい)]したいい新年を迎えられた[黒ハート]

そして読書も[exclamation]
オノ・ヨーコさんの「今あなたに知ってもらいたいこと」と詩集「グレープフルーツ・ジュース」を一気に読んだ。

彼女のメッセージに新年から触れることができてすごくラッキーな気持ちに[かわいい]

“生きるとは自分を愛すること”という彼女のメッセージを今年は自分のキーワードとして生きたい[ぴかぴか(新しい)]

今年、皆が幸せでありますように[exclamation×2]

今あなたに知ってもらいたいこと

今あなたに知ってもらいたいこと

  • 作者: オノ ヨーコ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2009/12
  • メディア: 単行本



グレープフルーツ・ジュース (講談社文庫)

グレープフルーツ・ジュース (講談社文庫)

  • 作者: オノ ヨーコ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 文庫



ユニクロは超満員! [書籍]

昨日から急に冷え込んできたので、あたたかい普段着が欲しくなった。
そこで娘をつれて近所のユニクロへ出かけた。

電車[電車]に乗って2駅。そこから徒歩で15分くらいのところにある店は郊外店舗。普通は[車(セダン)]自家用車で行く店だ。私は残念ながらペーパーなので[あせあせ(飛び散る汗)]徒歩で行かざるを得ない。
ところが、徒歩で行って正解[exclamation]だった。なぜなら駐車場は満車[exclamation×2]入場を待つ車の列が店の入り口前にできていて大変な混雑になっている。

店内に入るとこれまたいっぱいの人[ふらふら]レジに並ぶお客さんの列が店内にできていて商品が見づらい。目的の商品をできるだけ素早く探して買い物を済ませたが、なんだかすごく疲れてしまった[あせあせ(飛び散る汗)]

この不況下で絶好調のユニクロ。さすがだなー。

ユニクロが登場した当初のCMは、「返品OK」を強調する内容で、レジ前でおばちゃんが「これも返すわ[exclamation]」などと言って服を脱ぎ始めるような作りだったと思う。その時は「あーまた安物売ってる店ができたんだー」という印象だった。
それがいつの間にか品質向上し、CMも洗練されたものになったかと思ったら、あっという間に絶好調の売り上げを記録する企業になっていた。ちょうど今の時代の流れに乗って、本当に今人々が欲しいものを提供できているからこそこの業績になるのだ。不況でも売れるものは売れる。

この間、柳井さんの書かれた「一勝九敗」という本を読んだが、素晴らしい内容だった[ぴかぴか(新しい)]私が百貨店に勤務していた時に「もっとこうすれば・・・」と思っていたことがズバリ書かれていたり、さらに厳しいことが書かれていて、この柳井さんの仕事に対する姿勢が今のユニクロを作り上げたんだなーと改めて思った。「一直線に成功ということはほとんどありえないと思う。成功の陰には必ず失敗がある。・・・・この失敗に蓋をするのではなく、財産ととらえて次に生かすのである。」という言葉。簡単でわかりやすい言葉だけれど実行するのは難しい。
計画を立てて実行し、失敗すれば必ず原因を追究して、すぐに対策を取る。躊躇せず方向転換をする。この勇気が商売には必要なのだと思う。柳井さんの仕事に対する姿勢は、どんな仕事にも通じる。

もし私が次に何か仕事をするチャンスを得られるならば、この本をバイブルにしたいと思う。

一勝九敗 (新潮文庫)

一勝九敗 (新潮文庫)

  • 作者: 柳井 正
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 文庫



「しがみつかない生き方」を読む [書籍]

以前から気になっていた香山リカさんの「しがみつかない生き方」を読んだ[本]
このところ、何としても再就職しなければ[exclamation]ということに加え、できれば以前より好きな仕事、満足度の高い仕事がしたいと考えていて、そのことによって随分気が張っていた[ふらふら]
そのためにはできることをめいっぱいやらなくちゃ[exclamation×2]っていう思いだった。

でもそれをずっと続けるのは大変なこと。時々しんどくなってくる。そんなとき読むのにいい本だなーと思った。

いつでも上昇志向で生きているとガス欠になってしまう気がするからだ。だからたまにこういう本を読んで、自分が今持っている「普通の幸せ」を確認するのもいいかもしれない[かわいい]

ただ、何にも野望や希望のない人生は面白くない[exclamation×2]とも思う。自分の理想に向かってジタバタするのもいいんじゃないかなぁ~。

それとちょっと気になったのは香山リカさんが、「子育て女性が有利」になってきているという見解をお持ちの様子が言葉の端々に見られること。確かに制度的には徐々に配慮がなされつつあるような気がするが、子供をもつ女性が働くのは大変なことで、それはやってみないとわからないことだ。それに制度だけ、形だけのことがまだまだ多く、本当に女性が出産しても働き続けられる企業はいまだに少ないのが現状だ。香山さんが言うように「子育て女性が有利」ってことは全くない[exclamation]ただシングルでも子持ちでもフェアに扱いを受けるべきという意見には私も全く同感。女性同士、お互いにそれぞれの立場を理解して協力していくことが大事だと思う。
香山さんだって子育て女性になっていた可能性はあるのだから・・・。

私は「自分のステイタスを上げる手段」として出産したのではないし、そう考えて出産する人は少ないと思う。芸能人がよく出産したことで本を出版したり商売のネタにしているからそんな印象を与えてしまうのかも知れない。「お母さんなのにこんなに若くて綺麗」ってことを必要以上にアピールしている人を見るのもイヤだ。人間として子供を産み育てるのは本能に近いことで、あたりまえのことだから。

ただ「結婚出産を経験したほうが人間的深みが出ると評価されることに納得いかない」という考えをお持ちのきらいがあるがそれには少々異論がある。私自身、子育てをしながらつらいこともたくさん経験して、確かに成長しているという実感があるから。子供がいない時期に比べて人間性に幅ができたと思う。年齢のせいもあるかも知れないが「深み」が全く出ないとは言えない。そしてそれが評価につながることは特に期待していないし、自ら執拗にPRするつもりもない。シングルでももちろん人間的に深みのある人はいるのだし、子育てをすることだけが人間性を深めるとは思わない。しかし個々の人間として子育てを経て何らかの変化を遂げることは明らかなのだから、それを全くの幻想のように捉えることはないのではないかと思う。

林真理子さんは立派だと思う。過去のアグネス論争からぶれない思想をつらぬき、ご自分の出産や子育てをネタにしないところが立派だ。

とにかく結婚や出産をしてもしなくても、他と比較するのではなくそれぞれの人生を充実させるために、それぞれの立場で懸命に生きていくことが大事なのではないだろうか[ぴかぴか(新しい)]

あれ、なんだか話がどんどん違う方向に走ってしまった[あせあせ(飛び散る汗)]

まあいいか。「しがみつかない生き方」の考え方は、基本的に頑張りすぎる現代人のオアシス[黒ハート]となってくれることには違いない。

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

  • 作者: 香山 リカ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 新書



1Q84を読み終える [書籍]

ライター講座の卒業課題も終わったし、学級閉鎖や運動会の中止で時間ができたので、やっと1Q84[本]を読み終えた。
本の値段の高さに2冊買うのを躊躇したけど、まあ、読んで良かったなーと思う[かわいい]
1巻では「よくわからん話やなー」って思ってたし、性的描写があまりにも多いのが「うーん」という気がした。それにふかえりのキャラがあまり好きじゃなくて「どうもなー」と感じてたのだが、2巻の中ほどから面白くなってきた[ぴかぴか(新しい)]これは私の好きな純愛ラブストーリーなのだ[黒ハート]
最後に接してから20年も経って、お互いに会ってもいないし、言葉をかわしてもいないのに「愛している」ってことを確信できるなんて奇跡だ[ぴかぴか(新しい)]そんなにも長く1人の人を思い続けることができるのだろうか[exclamation&question]しかもお互いに他の異性と肉体関係を持ったりしていても、心は動かない。
愛の深さは距離や時間を越えられるのだ[exclamation]人を愛するということがこんなにも深いなんて、改めて
感動した[揺れるハート]
物語はなんとなく続きそうな気配。きっと3巻が出るにちがいない。
命がけで天吾を愛する青豆さんにグッとくる[もうやだ~(悲しい顔)]

そうだ、葉っぱを売ろう!(^◇^) [書籍]

ライター講座の卒業課題のために取材中の野菜ショップオーナーが、ショップ経営を始める上でものすごく影響を受けたという話を聞いて、徳島県上勝町、株式会社いろどりの代表取締役副社長、横石知二さんが書かれた「そうだ、葉っぱを売ろう!」という本を読んだ。感動した[exclamation×2]

金スマにも取り上げられたりして結構有名な会社なのだが、恥ずかしながら私はこの取材をするまで知らなかった[あせあせ(飛び散る汗)]
上勝町に営農指導員として就職した横石さんが、農業を通じて町を活性化しようとあらゆる努力をするのだが、ある日大阪へ納品に行った帰りに「がんこ寿司」で同僚たちと食事をしていたところ、近くのテーブルに座っていた女の子たちが料理に添えられていた赤いもみじの葉っぱを手にとって「かわいー、きれいねー」と言って大事そうに持ち帰ろうとするのを目撃する。そしてその瞬間「これだ[exclamation]」とひらめくのだ。
もとは料理人たちが修行のために自ら山へ採りに行かなければならなかった「つまもの」を流通に乗せることを思いついたのだ。上勝町にたくさんある葉っぱを集めて売るなら、暇をもてあましているおばあちゃんたちにも仕事ができる。その思惑はみごとに当たり、この事業を始めてから町が潤い活性化した。過疎化と高齢化が進んでいた町に、評判を聞いてIターンやUターンの移住者が増え、老人たちは町営の老人ホームを閉鎖するほど元気になった。
人はいくつになっても働いて、その仕事を評価されることで活き活きと暮らせるのだということを実践で教えてくれる。上勝町の70代、80代のおばあちゃんたちは、仕事のためにパソコンも使いこなしている。

そしてこの本は文章も面白い。横石さんやおばあちゃんたちのユーモアがあちこちにちりばめられて思わず、ふふっと笑ってしまいあっという間に読み終わった[かわいい]

少子高齢化が進む日本。介護も大きな問題になっているけど、こんな町が増えたら介護の必要な老人が減るのではないかと思う。

私も将来は上勝町のおばあちゃんたちのように、活き活きと元気に働くおばあちゃんになりたいわ[exclamation]


そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生

そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生

  • 作者: 横石 知二
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2007/08/23
  • メディア: ハードカバー



玉岡かおるさんの「自分道」 [書籍]

最近、玉岡かおるさんの「自分道」を読んだ[本]
玉岡さんは大学の先輩でもある尊敬する作家だ。主婦として子育てや介護もしっかりしながら、近年「お家さん」「銀のみち一条」などの大作を世に出して、大活躍されている[ぴかぴか(新しい)]

その玉岡さんが、実際に取材した歴史上の女性の生き方をそれぞれの「自分道」として紹介し、私たちに「あなた自身の自分道を見つけなさい」という指針を与えてくれるのがこの本だ。

私自身、「自分らしく生きる」ということが今のメインテーマなのでこの本は大いに参考になった。
「自分らしく生きる」にはまず「自分を知ること、自分の器を知ること」と玉岡さんは言う。そして「他者によって評価されなければ価値を放たない自分になる」のではなく、まずは「目には見えない、自分だけが感じることのできる満足な自分をどう手に入れるか」だと言う。なるほど、と思う。

自分の器のなかで日々精一杯できることをやり、生きていくことが未来につながっていくのかも知れない。
時には超えなければならない試練を乗り越えるために、果敢に挑戦してみることも大事。そうやって自分の器を知っていくしかない。そのうち「自分らしい道」が見えてくるのだと思う[かわいい]

人生の主役はいつも「自分」だということを忘れずにいたい[わーい(嬉しい顔)]

自分道―自分をつらぬき歴史を作った女たち (角川SSC新書)

自分道―自分をつらぬき歴史を作った女たち (角川SSC新書)

  • 作者: 玉岡 かおる
  • 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: 新書



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