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「その男」を観る(^◇^) [お芝居]

今日はひとり、難波新歌舞伎座で上演中のお芝居「その男」を観に行った[かわいい]
何といっても大好きな上川隆也さんの舞台だから[黒ハート]見逃すわけにはいかないわ[exclamation]
演出は「燃えよ剣」の時と同じ、ラサール石井さん。「燃えよ剣」は東京明治座だけの上演で関西公演がなかったので、朝早くひとりで新幹線に乗って東京へ、しかも日帰りで観に行ったのだ[あせあせ(飛び散る汗)]よくやったなーほんとに。あのころは仕事のストレスも溜まってたせいか、負のエネルギーが全てお芝居に向かっていってたような気がする[ふらふら]

さて、今回は幕末から昭和まで生き抜いたひとりの男の物語。上川さんのほかにも平幹二朗さん、内山理名さん、キムラ緑子さん、池田成志さん、浪岡一喜さん、六平直政さんなどの錚々たる俳優陣が揃う豪華な舞台だ。
新歌舞伎座での上演ということで、どちらかというと娯楽劇的なものを予想していたが、なんのなんの、とても見応えのある内容だった。
幕末の動乱のさなか、男たちはみな「事を成す」ことを目指して生きていたが、そんな中時勢に流されることなく静かに淡々と「生き抜く」ということを師匠から命じられ、悩みながらも長い人生を生き抜いた杉虎之助という男の生き様がとても新鮮で、しかも現在に生きる私たちにも学ぶところが多いのではないかと思った。
江戸、明治、大正、昭和・・・どの時代でも、しっかりと自分の道を見極めて淡々と生きるというのは、実はすごく難しいことだったと思う。時という川の流れに巻き込まれなければ何か遅れているような気がして、思わず飛び込んでしまいがちだが、静かにただ川辺で流れを眺めるという人生。虎之助は幕末に充分活躍する力を持ちながらもあえてそれを使わずに生きた。平凡だけれど、人生の本当の幸せを見つけたのは、西郷隆盛でもなく土方歳三でもなく、坂本竜馬でもなく、虎之助だったのかも知れない。

現代に生きる私たちも、今直面している不況の波に慌てることなく、ただ自分のやるべきことをやり、淡々と生き抜くことが大事なのだろう。

それはそうと上川さん、どんどん素敵になっていくなー。「きみがいた時間、ぼくのいく時間」の時の老人役よりもさらに老人の演技がスゴイ[グッド(上向き矢印)]上手いなーと感心した。
そして平幹二朗さんの存在感は圧巻だった[exclamation]上川さん以上に光っていた。あれこそいぶし銀の演技[ぴかぴか(新しい)]惚れ惚れしてしまった[揺れるハート]

今日は子供の校外学習のために朝お弁当を作ったので、私もお弁当を持っていったが新歌舞伎座の玄関には「持ち込み禁止」の張り紙が・・・[がく~(落胆した顔)]「知らなかったの、許してね」と思いながら休憩時間に手弁当を食べた。今度から気をつけよう[あせあせ(飛び散る汗)]でもチケット買って入場してるんだから、それくらい許して欲しいなーという気持ちも湧いてきた。売店の女の子、愛想なかったし[バッド(下向き矢印)]百貨店では完全に×の対応でした。はい、ごめんなさい。

とにかく、充実したお芝居が観れていい一日だったわ[わーい(嬉しい顔)]

容疑者Xの献身 [お芝居]

おととい水曜日、キャラメルボックスのお芝居「容疑者Xの献身」を観た[揺れるハート]映画化もされてる有名な東野圭吾さんの作品。しかし私は今まであまり興味もなく小説も読んでいないし映画も観ていなかった。でもキャラメルボックスがやるとなると観ずにはいられない[exclamation]

お芝居が始まるといつものキャラメルボックスとはひと味もふた味も違った雰囲気に圧倒される。そしていつも以上に力の入った芝居が展開されて、ストーリーに引き込まれていった。
高校の数学教師、石神哲哉の愛を描いた作品なのだが、こんな愛の形もあるのか[exclamation×2]と思う反面、悲しくなる物語である。石神は数式のように正確に自分の愛の形を組み立てて、それを実行していく。その愛は究極の「献身愛」。彼の中で目指すべきたった一つの正解に向かって、普通の人間には理解できない数式を組み立てた彼。
しかし本当なら正解は一つしかないのが数学だが、彼の誤算は彼の愛が人の心を動かしてしまったということだ。彼にとっては自分が思い描いた愛を完璧に実行できなかったという無念の結果かも知れないが、私たちはそのことで唯一救われるのだ。「愛は報われていいのだ」ということがわかるから。

私もこれまでずっと、「無償の愛」や「献身愛」が本当の愛で、相手に何かを求めるのは本当の愛とは言えないと思ってきた。でも最近ちょっと違うんじゃないの?と思い始めている。

人間は愛されていいのだ[exclamation×2]愛されるべきなんだ[exclamation×2]愛する人に与えた分だけ、愛を求めていいのだと思うようになってきた。

そりゃあそうそう上手くはいかないだろうけど、きっと誰にもちゃんと愛を交し合える相手がいるはず。そう思う。
それまで自分の外見など全く気にしなかった石神が恋をして自分の容姿を気にするようになり、自分は相手にふさわしくないと思い込んで、「献身愛」を選ぶ。だけど彼に魅力があるかどうかなんて、誰が決めるのだ?外見が劣るから愛されないなんてただの思い込みなのだ。自分の魅力を決めるのは自分。もっと自分を愛さなくちゃいけないんだと思う。

この世でたった一人の自分を愛し、必要ならば外見を磨く努力もし、きっと愛される自分になれると信じなくちゃね[わーい(嬉しい顔)]本当はみんな誰でもそこに存在するだけでひとりひとり価値があり、意味があるんだから[ぴかぴか(新しい)]


ドライビング・ミス・デイジーを観る(^・^) [お芝居]

大阪のサンケイホールブリーゼで奈良岡朋子さんと仲代達矢さんの「ドライビング・ミス・デイジー」を観た。
ベテランの役者さんが演じる舞台はあまり観たことのなかった私。お2人の円熟した舞台を今日は堪能した[かわいい]

「ドライビング・ミス・デイジー」は、昔映画で観た記憶がある。けれどストーリーはすっかり忘れていたので新鮮な気持ちで観ることが出来た。

教師を引退した72歳の未亡人のミスデイジーは、1人でかくしゃくと暮らしていたが、ある日自分の運転していた車で事故を起してしまったことをきっかけに、半ば強制的に息子によって黒人の運転手ホークを送り込まれる。しかし彼女は頑としてホークの車に乗ろうとしない。けれどいつの間にか2人の間には不思議な友情が芽生えるという話。そして72歳だったデイジーが97歳になるまでの生き様とホークとの25年間のかかわりを描いた物語だ。

まず、感動したのは奈良岡さん演じるミスデイジーの美しさ。美しく老いるとはこういうことなのだということを見せてくれた。90代のデイジーは動くのもかなり大変な様子なのだが、なんとかできることは自分でやろうとする強い意志が表れていて、すごいなーと思った。あんな風に歳を重ねることができたらいいなと思う。最初はかたくなにホークの手助けを拒んでいた彼女が、歳をとるにつれてホークの援助を受け入れ、最後は感謝祭のパイを「あーん」と食べさせてもらうようになる。それがまるで老いに負けた卑屈な感じがしなくて、とても尊厳のある受け入れ方で素敵だった[ぴかぴか(新しい)]
歳をとるのはつらい。だんだん容姿も変化し、身体も思うように動かなくなる。でもそれを受け入れて生ききることが大事なんだと教えてくれたような気がする。

お芝居中は涙も出なかったのに、お芝居が終わりカーテンコールで普段の服装で現れ、美しくお辞儀をされた奈良岡さんの姿を見たとたん、なぜか涙が溢れてきた[もうやだ~(悲しい顔)]役者生活60年というからかなりのお歳だと思うのだが、お声もよく通り動きにもメリハリがある奈良岡さん。相当の努力をされているのだろう。その役者魂というか仕事に対する誇りのようなものがそのお辞儀に凝縮されているような気がして、私の胸にズンと迫って涙になったのかなーと思う。

私もいつかあんな風に、何ものにも揺るがない自分の芯を持った人になりたい[グッド(上向き矢印)]

歌舞伎初体験! [お芝居]

昨日、この歳になって初めて歌舞伎を観た[ぴかぴか(新しい)]
大阪難波の松竹座で上演されている「二月花形歌舞伎」だ。
市川亀治郎さん、片岡愛之助さん、中村獅童さん、中村勘太郎さん、中村七之助さん、市川男女蔵さん、中村亀鶴さんの若手7人を中心とした舞台で、とても豪華な内容だった。
1人で申し込んだせいか、席が何と前から2番目[exclamation]花道にも近く、初めて観るには最高の席だった[グッド(上向き矢印)]
昼の部で上演された作品は「毛抜」「鷺娘」「女殺油地獄」の3作品。伝統的な風格ただよう舞台に、時おり現代的なユーモアも交えて粋な笑いを誘うところなど「ニクイ!」というくらい面白い。歌舞伎は古いと思っていたが現代に生きている若い役者に受け継がれて、充分今に通用する芸術なのだということがよくわかった。これが歌舞伎の魅力なのだ。

そして七之助さんの「鷺娘」の美しさには特に感動した。以前は玉三郎さんがよく演じられていた役らしいけれど、若い七之助さんのういういしさが出ていて素敵だった[かわいい]それから、市川亀治郎さんが演じた「女殺油地獄」の「お吉」のかもしだす、人妻らしい何ともいえない色気にもうっとり[揺れるハート]
今の女性にはない、女らしさが溢れていて勉強になった。男性が演じているのになんでこんなに女らしいんだろう。指先まで神経のいきとどいた美しい所作がそう感じさせるのかな~?女の私でさえ見とれてしまう。
殺しの場面で、油まみれになりながらも人間の動きの美しさを見せてくれる舞台。現代の演劇にはない魅力だ。

もっともっと色んなものを観てみたくなった。今度はガイドを聞きながら観てみたい。
なんだか私、歌舞伎にはまりそう[ぴかぴか(新しい)]

表裏源内蛙合戦を観る(^・^) [お芝居]

友人と大阪のシアターBRAVA!で井上ひさし作、蜷川幸雄演出の「表裏源内蛙合戦」を観た[グッド(上向き矢印)]
舞台のオープニングから、意表を衝かれた。なんと裏方が丸見え[exclamation]そしてそのまま始まるのかなーと思いきや、いきなり暗がりのあと、舞台のバックが鏡面に変わり、俳優がずらりと並んで歌舞伎さながらに口上を述べるという演出。さすが、蜷川さんだと思った。
歌を交えながら、物語がリズムカルに進み平賀源内の人生をたどっていく。
平賀源内は、発明家でもあり、医者でもあり、戯曲を書いたり、コピーを書いたり本当に多才な人だったようだ。しかし少し早く生まれすぎたのか、その時代の人々には理解されず苦しむ。
上川隆也さんの熱演はやはりすごかった[exclamation×2]しかし裏の源内を演じた勝村政信さんの魅力がそれ以上に光っていた[ぴかぴか(新しい)]どこかチャーミングで、熱意に溢れる演技は勝村さん本人の人柄がにじみ出るような感じ。好き[黒ハート]になってしまったかも。

しかし演出の中には、かつての「見世物小屋」を連想させるシーンがあり、そこだけは観るに耐えない印象を持った。それをあえて見せるのが蜷川流で、他の人にはできないことだと思うけど、私には少し受け入れがたかったかな~?「そこまでせんでも・・・」ってね。私はまだまだ観劇者としては未熟なのかも知れないなぁ~。

それにしても4時間の長丁場。1年の終わりにこんなすごいお芝居を観ることができて感激[exclamation×2]幸せな1年でした[ぴかぴか(新しい)]

君の心臓の鼓動が聞こえる場所 [お芝居]

友人とキャラメルボックスのお芝居、「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」を観た[かわいい]
主役のいぶき役に「雨と夢のあとに」「てるてるあした」に出ていた黒川智花さんがゲスト出演。黒川さんは若くフレッシュで、声もよく通って聞き取りやすく舞台でキラキラ[ぴかぴか(新しい)]輝いていた。素敵だったな~[揺れるハート]

今回は成井 豊さんの小説を舞台化したもの。テーマは父と娘だ。14年間離れていた娘が突然父親に会いに来ることから始まる物語。何のために彼女がやって来たのか?彼女は7つの目標を持ってやってきた。そしてついに最後にはそのすべての目標を達成するという話。でもその目標を達成するために彼女が借りたものは・・・?

ストーリーを書いてしまうとまだ観ていない人に申し訳ないので書かないことにするが、最後は涙、涙[もうやだ~(悲しい顔)]私も自分の娘をいぶきちゃんのように育てたいと心から思った。おままごとの好きだったいぶきちゃんはお父さんにいつか本物の料理を作って食べさせてあげると言った約束を果たすために頑張るのだ。
とても仲の良かった父親と長年離れて暮らしていたからこそ父親に対するあこがれやどんな人なのか確かめたいという欲求も働いてこんな気持ちになるのかも知れないけれど、家族のことをこんなに思いやれる娘に育てられたらと思う。
それにはやっぱり私がお手本を示さなくちゃいけないんだろうなー。
夫婦は他人だし別れることもできるけれど、血のつながった親子のきずなは深いものがある。この関係が切れることはない。親子はいつまでも親子なのだ。

毎回キャラメルボックスのお芝居では家族について考えさせられる。いま私たちが日々の生活に追われて見失いがちなものを思い出させてくれる。次の公演も必ず観なくちゃ!と思う[グッド(上向き矢印)]




私生活・PRIVATE LIVESを観てきました(^・^) [お芝居]

大阪のシアターBRAVA!で友人と「私生活・PRIVATE LIVES」という素敵なお芝居を観た[黒ハート]
ノエル・カワード作、ジョン・ケアード脚色演出の翻訳劇。キャストは内野聖陽、寺島しのぶ、橋本じゅん、中嶋朋子、中澤聖子の5人。実力派の俳優たちがどんな舞台を見せてくれるのか楽しみだった。

残念ながら席が2階席しか取れず、オペラグラスを覗いてやっと表情が見えるという状況だったけど、期待を裏切らず見応えがあった[かわいい]

同じリゾートホテルにハネムーンに来た2組の夫婦。実はこの2組の夫婦のそれぞれ片方が、かつて情熱的に愛し合いながらも5年前に大喧嘩をして離婚した元夫婦だったのだ。このハネムーンで偶然再会してしまい、やっぱり自分が愛しているのはこの人だとお互いに感じ、2人でパリに逃亡してしまう。けれど2人きりになるとやっぱり喧嘩に・・・というストーリー。

翻訳劇なので少し現実離れしたところがあるけれど、この物語を通じて「結婚って何?」「どういう組み合わせがいい結婚なの?」と考えさせられた。すごく愛しているのに、ぶつかり合ってしまう2人。でも大喧嘩できるくらい本音で言い合えるのが本当の夫婦なんじゃないかと思う。やっぱりこの元夫婦、内野聖陽演じるエリオットと寺島しのぶ演じるアマンダは、ぴったりのカップルだったのだという結論に達する[グッド(上向き矢印)]このことがわかるまでに、なんと長い年月が必要だったのだろう。人間って何度も失敗しながら真実にたどりつけるものなのかも知れない。結局、あぶれた2人も大喧嘩の末なんとなくカップルになってしまうからおかしい。失ってみて初めて自分にとって何が必要なのかがわかるのかもね。

しかし、寺島しのぶさんは素敵だった[ぴかぴか(新しい)]女の私から見ても、とても魅力的な女優さん、というか女性である。かわいくて、妖艶で、どこか芯の通った力強さを感じさせる。これからもずっと見て行きたい。

一緒にお芝居を観た友人は、この物語を東京版にリメイクして日本人の物語としてやればリアル感が出てもっと面白いのになぁと言っていた。なるほどなー。でもあんまりリアルになりすぎて怖いかも?と思うのは私だけだろうか[あせあせ(飛び散る汗)]

嵐になるまで待って [お芝居]

キャラメルボックスのお芝居「嵐になるまで待って」の大千秋楽を大阪のシアターBRAVA!まで観に行った[かわいい]
先週から不気味な台風13号が近づき始めていて、本当に嵐が来てお芝居を観に行けなくなったらどうしよう[たらーっ(汗)]と思っていたけど、運よく足踏みしてくれていたのでお天気もグー[晴れ][手(チョキ)]無事楽しむことができた[ぴかぴか(新しい)]
このお芝居はキャラメルボックスでは4回目の上演。でも私は初体験なので本当に楽しみだった[揺れるハート]
スピーディーに進むストーリー。手話表現の美しさ。そして何といってもユーリ役の渡邊安理さんの熱演に感動[exclamation×2]14歳の頃このお芝居に初めて出会い、それからずっとユーリの役にあこがれていた彼女。10年経って夢が実現した喜びが観客の私たちにも痛いほど伝わってくるほどの熱演だった。
そして波多野の姉に対する愛。殺人を犯してまでも守りたいという激しい愛が悲しかった。ついに追い詰められた波多野が自害してしまうシーンでは、姉、雪絵の言葉にならない嗚咽に思わず涙[もうやだ~(悲しい顔)]お互いを大切に思うあまりに間違った方向に進んでしまった2人。そしてその不幸を招いたのは全て自分が原因だったと気づいた姉は笑顔で去っていったけど、これからも苦しみを背負って生きていかねばならないだろう。

人を愛するって、やっぱりすごく難しいことなのかも知れないなあ。

ウーマンインブラック [お芝居]

友達と3人で大阪のシアタードラマシティに「ウーマンインブラック」を観に行った。[るんるん]斉藤晴彦さんと上川隆也さんのコンビで5年ぶり3度目の上演だ。そうかー前回観たのは5年も前なんだーと時の流れの早さに驚く。[目][exclamation]5年前といえば娘はまだ保育園、私もまだ30代、仕事が一番しんどいときだったなーとなつかしく思う。今、仕事を辞めてしまってるなんて想像もしていなかった。この5年間でだいぶ歳をとった気がする私だが、斉藤さんと上川さんはもうまったく5年のブランクを感じさせないどころか、さらにパワーアップされているのに驚いた。役者さんって歳を取るごとに成長していける仕事なんだなーと思う。そしていつもながらお2人のプロ意識には感動[exclamation]もう全身全霊で役柄になりきって、人物の心情を表現しつくそうとしている。
物語は英国のゴシックホラー。[モバQ]お芝居が進むにつれてじわじわと怖さが伝わってくるという展開だ。2人以外にも黒い服の女が登場するのだが、彼女はいったい誰が演じているのかということは全く明かされない謎のままだ。パンフレットにも記載がなく知るすべがない。幽霊なのだから存在はないものということだろうか・・・?そして彼女の姿を見たものは必ず家族が不幸な死に方をするという連鎖が、観客である私たちにも及ぶのではないかという恐怖も感じさせる。何度観ても味わい深いお芝居だ。[かわいい]

長い夏休み前の自由な時間を、素敵なお芝居で過ごせて満足だ。今年末から来年の春にかけても上川さんは舞台を中心に活動されるという情報も得て、また楽しみが増えた[黒ハート]上川さんやキャラメルボックスのお芝居は私の人生の貴重なアクセント。毎回観るたびに気持ちをリセットしてくれる。上川さんの役者バカと言っても過言ではないくらいの仕事ぶりに励まされる。これからもずっと応援していきたい。[グッド(上向き矢印)]

さあ、来週から夏休みが始まる[exclamation]毎日3度の食事の支度が大変。[ふらふら]ラジオ体操やプールの監視当番も回ってくるし、大忙しだ。
でもできるだけ楽しんでやれるようにしたいなぁ~[ぴかぴか(新しい)]

キャラメルボックスのお芝居 [お芝居]

昨日は友人と2人でキャラメルボックスのお芝居を観た。
ハーフタイムシアター「ハックルベリーにさよならを」「水平線の歩き方」の2本連続公演だ。
いつもながら感動[ぴかぴか(新しい)]
「ハックルベリーにさよならを」は小学6年生の男の子の物語。両親に対する愛情と、新たに生まれた別の感情の狭間で揺れ動く少年の心をみごとに表現したお芝居だった。両親の離婚でいちばん傷つくのは子供。「どんなに仲良しでもずっと仲良く暮らしていくのはとても難しいことなんだ」というセリフ。本当にそうだなーと思う。長い人生の中、人も自分も変わっていく。「はじめは自分と同じ色を相手のなかに見つけて嬉しくて、でも同じ色を全て見つけてしまったら、今度は違う色に気づき始める・・・」という言葉も心に残った。その違う色を見つけたときに、どうするのかで人生は大きく変わっていく。それを乗り越えるのか、飛び越えてしまうのか、そこにはお互いの並大抵でない努力がいる。私も努力しなくちゃいけないなーと改めて思う。
「水平線の歩き方」は、両親が離婚して、一緒に住んでいた母親が小6の時に亡くなり、叔父夫婦に育てられた男の話。母の死後23年間努力してラグビーの一流選手になるのだが、自分は1人で生きてきたと思っている。実は愛する人を突然失うのが怖くて、周りの人に愛されていることに気づかないふりをしてきたのだ。そんな彼の前に突然死んだはずの母が現れて、彼のこれまでの話を聴く。そして「人は1人じゃ幸せになれないんだよ。」ってことを教えてくれるという物語だ。

どちらも家族って何だ[exclamation&question]ことを考えさせられるお芝居だった。

もともと他人だった一組の男と女からスタートする家族。育った環境も違う2人が出会って、結婚し、一緒に暮らし始める。恋をして、お互いに好きだったから結婚したはずなのに、いつの間にかすれ違ってしまう2人。他人なのだから違って当たり前のことを認められなくなってくる。そこをなんとか乗り越えればきっといい家族になれるんだろうなー。私も自分の家族をもっと大切にしなくちゃ[exclamation]とお芝居を観て思ったのだった。

キャラメルボックスのお芝居は、人生の参考書だ。普段の生活で忘れかけている大切なもの[黒ハート]をいつも思い出させてくれる。

今回のお芝居でも、栄養をたくさんもらった。[グッド(上向き矢印)]元気出して生きなくちゃね[わーい(嬉しい顔)]

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