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七月大歌舞伎のこと [お芝居]

わー、びっくり[あせあせ(飛び散る汗)]しばらくブログをサボっていたら、7月はこんなにご無沙汰していたなんて[exclamation×2]
今月前半は雨ばかり[雨]もう、これでもか[exclamation]というくらい降り続いた。そして今は連日の猛暑[晴れ]めりはりがあって、いいような気がするが、このあまりの変化に私の身体はついていけず、とにかくしんどかった。やっぱりトシだわ~[ふらふら]
仕事で一日中パソコンに向かっていたら、帰宅してからパソコンを開ける気もしなくって・・・。慣れてきたとはいうものの、朝5時起きで、弁当作って、朝食作って、娘を学校へ送り出し、洗濯、掃除、自分の身支度をバタバタとして出かける毎日は、結構ハードだ。仕事を終えて帰宅したらヘトヘト[あせあせ(飛び散る汗)]
けれどやっと娘の夏休みが始まり、私の仕事もしばらく夏休み。こうしてブログを書ける日がやってきた[わーい(嬉しい顔)]

そこでやはり、書いておかなければならないのは、7月7日七夕の日に観た、「七月大歌舞伎」でしょう[ぴかぴか(新しい)]思えば去年も七夕の日に歌舞伎を観たなぁ~と懐かしく思い出す。

私が見たのはもちろん「昼の部」。出演者は、片岡仁左衛門、中村翫雀、片岡孝太郎、片岡愛之助、市川染五郎、市川猿弥、市川春猿、などの錚々たるメンバーだ。演目は「妹背山婦女庭訓」、「大原女 国入奴」と「御浜御殿綱豊卿」。歌舞伎初心者の私にとっては、知っている俳優さんがたくさん出ている作品は、それだけで嬉しい。
「妹背山婦女庭訓」は、蘇我入鹿の妹である椿姫と恋仲になり、彼女を追ってきた藤原鎌足嫡男の園原求女、そしてまたその求女を恋い慕って追いかけてきた町娘のお三輪という三人の三角関係の上に、蘇我と藤原の争いという大きな流れが重なる物語。お三輪の素朴で一途な乙女心が悲しく描かれた作品だ。春猿さん演じる椿姫の美しさにはハッとさせられるものがあったが、印象に残ったのはやはり孝太郎さんのお三輪。はっきり言って、そんなに美人ではない。しかし、愛する人に会いたいがために、意地悪な官女たちのいたずらにもめげず、最後には求女のために役立つことを喜びながら死んでいくという、女の一途さがみごとに表現されていた。

それから、「大原女 国入奴」を踊ったのは翫雀さん。愛嬌のある大原女から、いきなり颯爽とした、たくましい奴さんに早替わりしてそれぞれを踊り分けるしっかりとした技は、素人の私から見ても素晴らしいものだった。重い衣装や面を身に着けながら、あれだけの動きができるというのは、やはり稽古の賜物だと思う。日本の踊りの素晴らしさを改めて知った思いだ。

最後の「御浜御殿綱豊卿」は、忠臣蔵関連の物語。松の廊下の刃傷事件から1年。徳川綱豊卿の浜手屋敷で行われる年中行事の浜遊びに、吉良上野介がやってくることを知った赤穂浪士の助右衛門が、その面体を確かめようと、妹である綱豊卿の愛妾、お喜世に頼んで浜遊び見物という名目で屋敷に入れてもらう。そこで、あわよくば仇討ちを決行しようとした助右衛門を、綱豊が真の「義」とは何かを語り、たしなめるという話だ。仁左衛門さんの綱豊と、染五郎さんの助右衛門の、互いの本心を探りあう長い台詞の応酬が最大の見せ場。流れるように次から次へと出てくる台詞が、あまりにも心地よいリズムで、私は思わずうとうとしてしまうほどだった。いけない、いけない、ちゃんと一言漏らさず聞かなければ[exclamation×2]と思いながらも、本当に気持ちよくなってしまった[あせあせ(飛び散る汗)]歌舞伎の日本語のリズムが、こんなにも心地よいとは・・・。名優二人の美声に溺れてしまった演目だった。

観終わって、歌舞伎のことをもっと知りたい、もっと観たいと思うようになった。奥が深すぎて、とんでもないことかも知れないが、私なりに感じてみたいと思う。

さて、夏休み突入で、お芝居もしばらくお休み。今年はどんな夏休みになるだろう。娘の宿題も早めに終わらせるように頑張って、思い出に残るいい夏にしたいなぁ~[かわいい]
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