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松任谷正隆さんの散財日記 [書籍]

松任谷正隆さんの「僕の散財日記」を読んだ。メンズEXに連載されていた記事をまとめたものらしい。
なぜこの本を手にしたか・・・それはもちろん正隆さんが由実さんの旦那様ということで、この方がどんなことを考えながら日常を送っているのかを少し垣間見てみたかったからだ。松任谷由実さんは、私たちの世代にとってあこがれで、彼女の作り出す歌の世界は恋愛&人生バイブルでもある[ぴかぴか(新しい)]20代のころから彼女の背中をおいかけてきた気がする。そして今も彼女は私たちの前をスックと歩いてくれていることが嬉しい。

さてさてその旦那様、正隆さん、この本を読んでいると「なんてかわいい人なんだろう!」と思わず笑顔[わーい(嬉しい顔)]になってしまった。そもそも今100年に一度の不況と言われ、世間では派遣切りなどにより失業者が増えているこんなときに「散財」について書いた本を出すなんて・・・と思っていたが、この人にはかなわないなーと思ってしまう。
次から次へと「物」に[揺れるハート]恋して、それを手に入れていく喜びが素直に綴られていて、まるで少年のような魂を感じる。買い物の失敗もいさぎよく認めながらもちょっと言い訳してみたりして、買うものの値段は何桁も違うけど、私たちが買い物する時とまるで一緒だなーと妙な親近感がわく。
ただ、この人のこだわりは筋金入りで、それは彼の育ちにも由来するものであり、並大抵の男性には真似できるものではない。さすがに由実さんが好きになった人だなーと改めて思う。

そんななか私が最も好きなのは、由実さんが正隆さんのために編んだ手編みのマフラーに関するくだりだ。
ふと由実さんの部屋で編みかけの編み物を発見してしまった正隆さんはどぎまぎしてしまう。「まさか他の男に??なんて大胆な!」と。そしてどうしてもそれが気になってついに勇気を出して彼女に「あれは何?」と聞くのだ。すると自分への誕生日のプレゼントだということがわかって身体の力が抜けるくらいホッとする。50歳の誕生日プレゼント。実は25年前、結婚された年の誕生日プレゼントも手編みのマフラーだったらしい。

「誕生日の日、それはきれいな包みに包まれていた。首に巻くと暖かかった。ちょっと説明の出来ない暖かさだ。嬉しさには違いないんだけれどこれまたちょっと説明できないような気持ちを味わったような気がした。世の中にはまだまだ知らない感情がたくさんあるな。」っていう正隆さんの言葉、とてもいい[かわいい]

この2人、なんだかいい夫婦だなーって思う。2人ともいつまでも子供のような素直な心を持って生きている。
だからたくさんの人を感動させることができるんだなー。ほんとに素敵だ[ぴかぴか(新しい)]


僕の散財日記 (文春文庫)

僕の散財日記 (文春文庫)

  • 作者: 松任谷 正隆
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/03/10
  • メディア: 文庫



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龍之介

コメントありがとうございます。
by 龍之介 (2009-05-13 16:53) 

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